米IBMは9日、人工知能を搭載した高性能コンピューター「ワトソン」について開発を本格化すると発表した。今後10億ドル(約1050億円)を投じ、2千人規模の専門の事業部門を設立する。
IBMの創業者の名前にちなむワトソンは2011年に開発され、人間の話し言葉を理解し、膨大なデータベースを駆使することで問題の解決策を導く能力に優れている。11年に米国の人気クイズ番組で、人間のチャンピオンを破ったことで一躍有名になった。
その昔、小林秀雄(評論家)の書いた「考えるヒント」(大学入試によく使われた)で、「将棋を指すことができる機械という噂を信じた自分が愚かだった」という一文があった。
今や、将棋もチェスも人間よりもコンピューター(人工知能)のほうが強い。
その時代の最先端を行く思想家であっても予想できないぐらい、科学は飛躍的に発展する。
評論家や思想家の誰も、これからの科学を予測できないだろう。
これからの科学を予測できるのは「実業家」だ。